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1. 後期終業式 校長講話(3月22日)

投稿日時: 2022/03/29 サイト管理者

 後期の終業式を迎えました。今年度の締めくくりとなります。皆さんにとってのこの1年間が、どんな小さなことでもかまいません、自分が成長したと思えるようなもの、何らかの努力が実を結んだと思えるようなものであることを祈っています。

 生徒会の皆さんが作ってくれた「翔」という冊子があります。皆さんに配られるものですが、この中に、私の思いも書かせてもらいました。竹のしなやかで強い成長と、稲のみのりを話題にして、普段の日の大切さと、特別な行事の日の大切さの両方を考えてもらおうと思ったものです。読んでみてください。 

 さて、3月11日は卒業式でした。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、卒業生、教職員、保護者の方のみで実施され、在校生の出席は、みんなの代表として送辞を述べてくれた生徒会長ただひとりという形でした。今の在校生のほとんどは、本校の卒業式の雰囲気を味わっていない。とても残念なことです。

 羽生高校の第52回卒業式は、とても素晴らしいものでした。勝手なおしゃべりをする人はひとりもいません。皆、真剣に式に臨んでいました。また、さまざまな代表や表彰で前に出る生徒の皆さんも含めて、卒業生の皆さんが、ほんのわずかな動作の一つ一つにも、丁寧に心を込めて行っていることが、見ていてわかるほどでした。

 皆さんには、在校生代表の送辞と、卒業生代表の答辞を印刷してお配りしますので、その様子の何分の一かでも、味わってもらえればと思います。立派な挨拶でした。挨拶は人の心を開くものだということと、その大切さを、改めて感じさせられる思いがいたしました。 

 さあ、私は皆さんに対して、命を大切にしましょう、時間を大切にしましょう、ルールやマナーなどのきまりを大切にしましょう、という話を1年間続けてきました。今日も、これからも、変わりません。

 立派な卒業式を迎えた先輩たちは、大切な自分の命をより良く成長させ、輝かせるような学校生活を送り、卒業を迎えました。それは、高校生としての時間を大切にしてきたということでもあります。そして、まわりの人と一緒に成長してくる中で、お互いを大切にするために、無駄に傷つけ合わないために、ルールやマナーなどをはじめとする、さまざまなきまりごとを大切にしてきました。

 皆さんも、どうか、そんな先輩方に続いてください。 

 そして、長期休業に入る前には、いつも言っていることですが、本を読みましょう。家の手伝いをしましょう。本は、自分の世界を広げてくれる手がかりになります。手伝いなどを通じて誰かの役に立つことは、自分の成長を感じる第一歩になります。 

 繰り返しになりますが、今年度の一年間が、皆さんにとっての成長につながるものであったことを祈りつつ、来年度の、これからの一年間が、さらに実を結ぶものとなることを願っております。

 春休み明けの、来年度の始業式に、皆さんの元気な顔を見せてください。