皆さん、おはようございます。 今日は、羽生高校の学校説明会に足をお運びいただき、ありがとうございます。
いよいよ、高校への出願を来月に控えた大切な時期になりましたね。この場所で、まだ緊張している人も多いと思います。勇気を振り絞ってここに来ている人も多いのではないでしょうか。私は、それでも勇気を出して一歩を踏み出してここにいる皆さんは、立派だと思います。この頑張りは、自分の未来を開くために必要なものです。
私は、この学校の全校集会で、いつも「いのちと時間ときまりの3つを大切にしよう」と呼びかけていますが、皆さんは、自分のいのちを高校でより良く成長させるために、学校説明会という世の中のきまりごとをうまく使って、中学生としての大切な時間を費やしてここにいる。これは大変立派なことです。
本校に在籍している先輩方の多くは不登校を経験しています。また、ほかの高校に一度進学したけれども、思うように続けることができなくて、何らかの理由でやり直すために本校で頑張っている人もいます。
羽生高校は、細かい校則がない代わりに、「本当に大切なこと」がきちんとできない人には厳しい場所です。高校生活を真面目にやり直そうとしている仲間の邪魔をすることは許されません。授業が何より大切です。学ぶことが、あなたを成長させてくれます。より良い自分に変えてくれます。
さて、皆さんが高校を選ぶときのポイントは何ですか? 施設や設備、教育システムや学校の雰囲気など、色々あると思いますが、大事なのは、最後の最後に、皆さん自身が自分の意思で受検する学校を決めることです。自分にとっていい学校かどうかを見定めて、入試に挑戦してほしいと思っています。
決断をほかの人に任せると、何か嫌なことや上手くいかないことがあったとき、誰かのせいにして逃げてしまいたくなります。自分で決めたという覚悟は、皆さんを成長させてくれますし、苦しいときに自分を支える力の一つになってくれます。
今日は、是非、自分の目で羽生高校をじっくり見て、説明を聴いて、雰囲気を肌で感じてください。皆さん一人ひとりが、より良い高校選びをしていくことができるよう、私は祈っています。
ところで、皆さんが正門を入ってすぐにあった体育館の壁に、本校の三つの校訓「友愛・自立・飛翔」が書いてあるのを御覧いただけましたでしょうか?
この校訓にあるように、本校には、生徒の皆さんに成長してもらい、世の中に飛び立ってもらう、「飛翔」してもらうための学びがあります。
そして、学習においても、生活においても、自分の希望と意思で選べる多くの「自由」があります。そして、自由と表裏一体の「責任」の大切さを学ぶ機会もあります。選択と決断の積み重ねが、主体的に学ぶ力を育てます。そうして、校訓にもある「自立」の力を身につけてもらいます。
そんな学校生活の中で、お互いを認め合い助け合うことのできる力を養う「友愛」も、大切な校訓です。本校の学校行事で中心となって活躍してくれる生徒会役員の皆さんの多くは、頑張っている先輩たちに親切にしてもらった経験から、自分もそんな先輩になりたいと思って生徒会に入ったと言っています。皆さんも、そんな先輩たちの後に続いてもらえればいいなあと、私は考えています。
それでは、羽生高校にある、生徒の皆さんを支える様々なシステムについて、これから説明があります。よく聞いていただき、有意義な時間にしてもらうことを願いつつ、私からの挨拶といたします。