皆さん、おはようございます。
今、挨拶を返してくれた人、ありがとう。挨拶を返してもらえるのは、とても気持ちが良いものですね。
さて、あと10日後には令和4年、2022年がやってきます。新年を気持ち良く迎えるためにも、一人ひとりが今年の振り返りと締めくくりを、きちんとしておきましょう。
先ほど、生活体験作文と、書道・美術・ソフトテニス・剣道についての表彰がありました。 誰もが「素晴らしい」と認める、立派な成果です。表彰を受けた皆さんは、自分自身の今年の頑張りに対して、胸を張って誇りを持ってほしいと思います。
そして、友達の表彰を、一緒に祝い喜んでくれた生徒の皆さん。私は、皆さんも素晴らしいと思います。もちろん、大会で勝ち抜いたり賞を取ったりすることは凄いことです。しかし、自分の成長というものは、他人に表彰されるかどうかで決まるものではありません。負けたらダメなのか、賞を取れなかったらダメなのか、というと、そんなことはありません。自分自身の成長が感じ取れたか。自分自身の積み重ねてきた努力がそこにあったか。そういったことが確かめられたなら、自分で自分を誉めてあげましょう。胸を張って、誇りに思ってあげましょう。
何年も前のオリンピックでのことですが、銅メダルを取った選手が、その前のオリンピックで取った銀メダルよりも、今日の銅メダルの方がずっと嬉しい、自分を誉めてあげたい、と話していたことがありました。
皆さんも、どんな小さなことでもいいんです。今まで得意ではなかったことに、挑戦できた、とか、みんなの前で話したり、発表したりすることができた、とか、何となく挨拶ができなかった人に向けて、自分から挨拶することができた、とか。あるいは、いつも怠けてしまっていた授業に、ちゃんと出席して取り組むことができた、とか。そういったことでいいんです。一見小さいようでも、立派なプラスです。人と比べる必要もありません。ひょっとしたら、自分にとっては、大きな心のエネルギーが必要なことだったかもしれません。そうであったなら、自分を誉めてあげて、胸を張って1年を締めくくりましょう。
さて、4月からずっと、皆さんには、「いのち」と「時間」と「決まり」の3つを大切にしてほしい、と話し続けています。
成長するということは、皆さんの命がより良く伸びることです。自分が成長することも、人が成長することも、尊いことです。「いのち」を大切にして、自分の良いところを認めてあげてください。事故や病気の無いよう、人の心を傷つけることのないよう、「いのち」を大切にして過ごしてください。
そして、残りわずかな今年と、これからやってくる来年も含めて、限られた高校生としての時間を、大切にしてください。また、ルールやマナーなどの決まりを守って、お互いに気持ち良く過ごせるようにしましょう。
まだまだ新型コロナウイルスの心配は続いています。十分気をつけて過ごしながら、冬休みの間も、本を読んだり、家の手伝いをしたりしましょう。そして、また1月7日に元気な顔を見せてください。